八鬼山(627m) 三重県尾鷲市 2名
早い春が来たのかと思っていたら、冬型の天候で朝起きてみると真っ白に雪化粧。
今日は福鉄バスハイキング・ツアー「荒神宿る熊野古道・八鬼山越え」に二人で参加。
冬型の気候の時は太平洋側は晴れだから大丈夫でしょう。
6時に福井を出発、バスは最後の人を敦賀インターで拾って満員。
熊野古道と言っても調べると、
このうち紀伊路は世界遺産に登録されていないそうです。
三木里という集落からスタートして向井と言う地区の熊野古道センターまで約9km。
標高差620mのコースです。
かって西国一の難所と巡礼者たちに恐れられたそうです。
バスを降りた地点から海岸沿いに歩き、左折してしばらく計20分近く歩き、ここからスタートです。
綺麗に敷き詰められた石畳の道が続きます。
まだ寒いこの時節にハイキングとは言え、レベル3のコースに来るような方々は山慣れした方ばかりと見えて歩くのが速いです。
杉やヒノキのはやしの中を進むと木肌に「世界遺産登録反対」の文字が白いペンキで書かれているところがありました。
晴れていて石の苔も乾いているので滑らずに済みますが、江戸道辺りから急な石段が続き、主人のペースはますます落ちてどんどん追い越されていきます。
やがて自然林の常緑樹だけの地点や、右半分植林、左は自然林という地点などさまざま、ここは世界遺産には入っていないのでしょうか。
ずっと登り。
頂上手前のサクラの森広場です。
ここでほとんどの方々が昼食、車を降りてから2時間お腹もすきました。
早い方々はもうとっくに降り始めているでしょう。
ここからは熊野灘が一望出来て気持ちの良い所です。
熊野灘の一部。
ゆっくりしすぎてもう下でお風呂に入る時間は無いでしょうが、まぁのんびりと歴史の道を楽しむのもいいでしょう。
途中籠立て場、茶屋の跡などいろいろ説明されたところも多く、普段テレビでは熊野大社辺りの古道ばかり放映されていてここは知らなかったので、参加して良かったです。
奥の岩あたりが頂上らしいです。
展望は全くありません。
ぽつぽつと現れる石仏。
この山最大の難所・七曲り。
降りているぶんにはそんなに感じませんが、階段になっていない所は石が斜めで滑りやすく、濡れていたら必ず何度か尻もち着きそうな石畳です。
このコースではほとんど石が敷き詰められていました。
江戸時代に整備されたらしいですが、何kmにも渡ってこの作業をなされた方々の苦労が偲ばれます。
この地域は雨が多く、普通の山道ではすぐに壊れてしまったらしいです。
とにかく岩の多い山ですが、こんな色のついた岩を発見しました。
これって???
巡礼墓碑。
行き倒れになった巡礼者を祭っています。
大曾根浦の方が見えてきました。
終点です。
この道標がずっとあり、63~01まで。
ここからバスが待つ古道センターまで15分、結局降りるのも2時間かかり、私たちが最後くらいだったのではないかと思います。
お蔭で私は全く疲れることなくそんなに汗も出ず楽なハイキングでした。
昔の方々は草鞋を履いて、多雨な中、急坂と追いはぎと狼に悩まされて歩いたそうで、頭が下がります。
伊勢自動車道から紀勢自動車道が伸びていてまだ工事中の部分もありますが、どんどん進んでいる様子、福井の道路事情はお粗末と言えるかもしれません。
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